飛燕のセニングについて
- 2016年12月26日 飛燕シザーズ > 飛燕シザー 記事一覧 >
セニングは多種多彩ですので、用途や使う人によってぴったりなセニングを選ぶ必要があります。
オススメ! セニング
hien-scissors.jpで販売している全てのセニングには2つの保証が付いております。
①30日間の返品・交換保証!!
飛燕シザーを良く知らない方や、「このセニング、イメージと違う」、などどんな理由でもお受けする【返品返金保証】と、「もっと取れるセニングが欲しい」 「もう少し少ないカット率のセニングに交換したい」が何度でもできる【交換保証】。
②最長5年の研ぎ保証
ハサミ業界で初めて。最長で5年間研ぎ・メンテナンスを無料にしました。最長5年の研ぎ保証が受けられるのは飛燕シザーだけです。(※HIENクラス5年 / DOWAクラス3年 / Tsubameクラス 1年)
セニングカット
セニングカットは、刃が櫛状のようになっているすきバサミを使って髪をカットする技法です。
セニングシザーを使って、毛先だけでなく、全体的に丁寧にセニングを入れることにより、パーマをかけたりアイロンを使ったりしなくてもウェーブが出やすいようにカットしたり、ごわついて広がる硬い髪をソフトでエアリーなスタイルにできます。
ショートカットやメンズヘアなどで刈り上げる場合も、セニングシザーを使い、セニングカットのテクニックを使うと柔らかく自然な仕上がりになります。また、通常のハサミを使うよりもスピーディーにセニングでき、作業時間が短縮できるという利点もあります。また、髪の根本をセニングカットすることにより、自然な立ち上がりを表現することもできます。
毛の量を均一、または自然にぼかしながら減らしたり、毛先に長い部分と短い部分をランダムに、自然な仕上がりにするために行います。スキバサミは日々改良されており、2018年現在では多種多様となっております。
セニングシザーはつかんだ髪のうち、5%を切り(スキ率5%と呼ばれます)ナチュラルに仕上がるものから、80%を切りしっかりと梳くものまで数多くの種類があります。
セニングの選び方
前述しましたが、
一口にセニングと言っても、多種多彩です。
毛量調整用、仕上げ用、刈上げのボカシ用、ベース~ボカシ用など・・・
全て揃えるのはとても難しいので、ご自身のサロンワークのスタイルに合ったものを選ぶ事が大切です。
そこで、セニングをお探しの皆様へ、微力ながらヒントになればと思いご紹介させて頂きます。
カット率で選ぶ。
一番わかりやすい目安になるのではないでしょうか。
・5%~20%.....仕上げ用・質感調整
・20%~35%.....毛量調整・質感調整
・35%~50%.....刈上げボカシ
・40%~.....ベース&ボカシ・上級者にも◎
と言ったところが一般的ではないでしょうか。
ハンドルで選ぶ。
これも割とメジャーな判断基準です。
・メガネハンドル.....一番オススメしてます。ひっくり返して正刃でも、逆刃でも。2丁分の働きをしてくれます。
・オフセットハンドル.....ベーシックなハンドルです。床屋(バーバー)さんに多いです。
・立体ハンドル.....フィットする形状です。エルゴノミクスデザインと言うやつです。
これに関しては好みですね。
形状で選ぶ。
ちょっと詳しい人だとわかりますが、タッチと切れ方が変わってきます。
・V溝.....昔ながらの形状。イメージに通りの鋤き方が出来る。切れ感がしっかりしていて、ラインもしっかり出る。ベテランさんに好まれる。
・溝無し(I刃).....カット率が低めな物が多い。仕上げ用や質感調整向き。毛をつかまない形状をしているのでセニングの入れ方・カットの仕方によってカット率が変わったり、カットラインが出たり出なかったり。ラフに仕上がる。
・段刃(段形状).....自然なバラつき感が出る。最近はこの形状がスタンダードになってきています。よく、CPUみたいに「第2世代」や「第3世代」とか言っているのはこの形状がベースです。飛燕のゼロダメージはこの形状の進化版です。
ここに関しては販売店・各メーカー押している部分です。
◆鋼材(材質)で選ぶ。
さらに詳しい人や研ぎ師さんとかディーラーさんと付き合いが深い人が知ってるイメージですが・・・はっきり言って、好みです。
・440c.....一般的な刃物に使われている鋼材です。
・コバルト系..... ATS314やV金10号など。440cと比較すると長持ちします。
・HYS鋼or微粒子鋼or粉末鋼.....硬いです。長持ちします。硬い物は叩くと折れたりもします。折れない物は焼き付けを甘くしてあったりします。焼き付けについては次の項目で。
・ダマスカス鋼.....刃だけコバルトの物や全体コバルトの物。最近だとHYSコバルトなんてものもあるみたいです。独特な切れ感がします。刃も積層の場合、パクついたり安定しなかったり、メンテ(研ぎ)が難しい事がありますので、メンテナンスはメーカーに依頼すべきです。
詳細を説明すると非常に長く、理解も得られないのであくまでハサミを選ぶ基準として記載しました。
1つだけご注意を。420cなどののハサミをプロ用だと販売している詐欺メーカーもありますので本当に注意してください。440c以下は家庭用だと思ってください。
◆硬度(硬さ)で選ぶ。
ここまでくると変態レベルです。正直ハサミ屋さんくらいしかわからないのではないでしょうか。
硬度の規格としてHRCと言ったものがあります。基本的に57~62の物が一般的なハサミの硬度ですが、実は焼き付けの方法や、焼き付けの際にハサミを置く場所によっても結構バラつきが出ます。この鋏の硬度ですが、実際に使ってわかる人は皆無です。例えば同じ型のハサミで440c、コバルト各種、ダマスカス、HYS(粉末・微粒子)系で作って比較したとします。
「やっぱりコバルトはATSが良いね!」 「さすがHYS!切れ感が違う!!」と言ったご意見がありますが、そのご意見は間違ってません。正確に言うと、各鋼材で加工の仕方を変えなければならず(鋼材によって刃もちをキープしつつ鋭利にすることが出来たり)、同じように刃を付ける事ができなかったりします。その結果として、切れ味が堅く感じたり、柔らかく感じたり、滑って感じたり、逃げなく感じたりします。スキバサミの場合、さらに顕著です。熟練の職人ともなると、その鋼材の差を知識や技術で調整して同じように仕上げる事が出来ますが、一般的な職人では無理なのではないでしょうか。長年ハサミ屋をやっておりますが、きちんと鋼材を理解してる・硬度を理解してる職人さんは私の知る限りで2人だけです。
「コバルトだから切れ味良いよ!」って売る人には、「なぜですか?」と返してあげましょう。しっかり納得いく返答が返ってきたらその人を信用しても大丈夫だと思います。「え、いや、硬くて長持ちするし、切れ感がいいし・・・」みたいな人からは買ってはいけません。ちなみに、「コバルト=硬いから長持ち」と言うわけではありません。耐摩耗性に優れているから長持ちします。
こちらも、ざっくりと説明させて頂きましたが、それでも長いのであくまで目安程度にお考え下さい。
◆結局なにを選べばいいの?
そう思った方。そうですよね。ハサミの鋼材だとか硬さとか、よくわからないしどうでもいいですよね。用途に合った、その方にとってベストなハサミを選べれば、一生モノです。飛燕シザー/ドーワインターナショナルでは、鋏に詳しい職人と話せます。現役の美容師も働いてます。あなたにとってベストな1丁をご提案させて頂けると思いますので、是非一度ご連絡下さい。
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